名前は知っているし、和食のお店では食べたことがあっても自分では調理しないお野菜ってありますよね。
そのひとつがうど(独活)ではないでしょうか。
ウドは春の山菜としてスーパーにも良く並びますが、自分で買って調理する人は少ないと思います。
なのでいざ頂いたりするとどうやって使おう・・・と焦りますよね。
そこで今回はウドの上手な保存方法、どのくらい保存可能なのか、そして大量消費できるレシピもご紹介します!
うどの保存方法のおすすめは?冷蔵庫でも大丈夫?
春から初夏にかけて旬を迎えるお野菜「うど(独活)」。
香りが強く山菜としてとても美味しいお野菜です。
しかし、使用頻度が低いお野菜なので、いただいた時に困るのがどうやって保存するかですよね?
うどは、光に当たると固くなってしまう性質があるので、湿らせた新聞紙に包んで冷暗所で保存すると良いでしょう。
もちろん、冷蔵庫での保存でもOKです。
より長期的に保存したい場合は、使う状態に切ってから酢を入れたお湯で下茹でし、小分けにしてから冷凍することも可能です。
更に長期に保存したい場合は、塩漬けにすると良いでしょう。
塩漬けの方法は、大きな容器にうどと塩を積み重ねていき、最後に重しを乗せて水分を出していければOKです。
食べる際は、必要な分のうどを取り出して塩抜きをすれば煮物などにして食べられます。
うどの保存期間はどれくらい?
うどを冷暗所や冷蔵庫に保存した場合は、2日~3日は美味しく食べることができますが、それ以上置いておくと香りが落ち美味しさも落ちてしまいます。
また、一度下茹でし小分けにした状態で冷凍した場合は1ヶ月程度保存可能です。
調理をする際は、自然解凍後使用できます。
そして、塩漬けしたうどはうどの量と塩漬けした際の塩分濃度によって保存期間が異なります。
・うど1kgに対して塩分5%で塩漬けした場合、保存期間は14日程度
・うど1 kgに対して塩分10%で塩漬けした場合、保存期間は60日程度
・うど1 kgに対して塩分20%で塩漬けした場合、保存期間は120日程度
・うど1 kgに対して塩分30%で塩漬けした場合、保存期間は180日程度
と言われていますので、参考にしてみてください。
うどを大量消費できるレシピをご紹介します
どのような成分をもっているのかあまり知られていないうどですが、実は「クロロゲン酸」という抗酸化物質を含み、日焼けによるメラニンの抑制や癌の発生予防などの効果があるだけでなく、「ジテルペンアルデヒド」という成分には血液循環を向上させ疲労回復に効果があります。
さらに、「アスパラギン酸」が豊富に含まれていることから疲れにくく抵抗力を保つ働きがあり、疲れを感じている方に是非食べていただきたいお野菜なのです。
うどの食べ方は実は幅が広く、生でも炒め物でも揚げ物でも汁物でも食べることができるお野菜です。
生で食べる際はスライスしてから酢水に15分から20分ほど浸けてアクを抜きましょう。
加熱する際も少しアク抜きをした方が良いでしょう。
うどの生サラダ
[材料]
・うど:お好みの量
・酢水:水に対して3%のお酢を混ぜたもの
・かつおぶし:適量
・醤油:適量
[作り方]
①うどの皮を厚めに剥きます。
②うどの柔らかい部分をスライスし、酢水に浸けてアクを抜きます。
③15分程経ってから、水を切り、かつおぶしを乗せて醤油をかければ完成です。
サッと作れて1品になるので、忙しい主婦におススメです。
うどの田楽味噌和え
[材料]
・うど:3本
・油揚げ:2枚
・ネギ:1本
・塩:少々
・市販の田楽味噌:大さじ5杯
[作り方]
①下準備として、油揚げは熱湯をかけ油抜きをし、ネギは小口切りに、うどは皮を剥き5cm幅でカットします。うどの皮も使用するので千切りしてから水にさらします。
②フライパンを熱し、油を引かずに油揚げとネギを両面焼き、焦げ目が付いてから取り出します。
③うどに塩を振り、同じようにフライパンで焼き、透明になったら火を止めます。
④焼いた油揚げを5mm幅の千切りにし、ボウルに油揚げ・ネギ・うど・田楽みそを入れて混ぜ合わせれば完成です。
ご飯のあてにもおつまみにもピッタリの一品です。
うどの天ぷら
[材料]
・うどの穂先と葉っぱ:500g
・酢水:水に対して3%のお酢を混ぜたもの
・薄力粉:大さじ2杯
・薄力粉(衣用):100g
・片栗粉:30g
・卵:1個
・冷水:130cc
[作り方]
①うどの先端7cmほどの穂先を取っておきます。
②うどの葉もちぎり、穂先と共に酢水に浸けアクを抜きます。
③①②をザルにあげ、水気を切り、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
④ボウルに薄力粉(衣用)と片栗粉・卵・冷水を混ぜ合わせます。
⑤油を熱し、③に小麦粉を軽くまぶし④の衣を付けて揚げていきます。
⑥1分程揚げれば完成です。
ほろ苦さが残り、お好みの天つゆやお塩などで食べると美味しいですよ。
うどは切るとすぐに変色していくので、切ってすぐに酢水に浸けるようにしましょう。
最後に
私が子供の頃、知り合いの方からウドを大量にもらい母がよく困っていたのを思い出します。
サラダが中心でしたが、大人になって和食のお店でウドの天ぷらをいただき、こういう食べ方もあるんだ~と感動したものです。
ウドのサラダは子供さんは食べにくいと思いますが、てんぷらの衣に味を付けると、子供さんでも美味しく頂けると思います。
春の美味しいお野菜であるウド、上手に調理・保存してくださいね♪