今回は、赤ちゃんの代表的な癖である「下唇を吸う・噛む」といった癖についてご紹介します。
「爪を噛む」「瞬きが多くなる」など、人によって様々な「癖」というものが存在します。
癖は精神的要因からくるものが多く、特にストレスを感じた場合にこのような癖が出てしまうという方は多いことでしょう。
また、そういった精神的なものから来る癖は大人だけでなく、生まれて間もない赤ちゃんにもあるのだとか・・・。
一体、なぜ赤ちゃんには下唇を吸う噛むという癖があるのか、なぜそのようなことをしてしまうのか、そしてその癖をやめさせてあげるためにはどうすれば良いかなどについて確認をしてみましょう。
赤ちゃんが下唇を吸う噛む原因は何?
まずはじめに何故赤ちゃんは下唇を吸ったり噛んだりする癖が付いてしまうのかについてご紹介します。
もちろん、赤ちゃんが具体的に何故そのようなことをするのか本人が説明できるわけではないので憶測ではあるのですが、多くは「精神的なストレス」が原因と言われています。
赤ちゃんは自分の意志を具体的に言葉で表すことができないため、大人よりもストレスがたまりがちです。
ですので、どうにかストレスを発散しようと無意識的に下唇を吸ったり噛んだりしてしまうのでは・・・と言われています。
また、他にも下唇がおっぱいと似たような感覚であるため吸っていると落ち着くという「指しゃぶり」と同じような感覚であるとも。
つまり、どちらにしても赤ちゃんは「自分の心を落ち着かせるため」下唇を吸ったり噛んだりしているということですね。
ですがこの癖は早いうちに対処しないと下唇が痛々しい内出血になってしまったり、出っ歯の原因にもなってしまいます。
決して赤ちゃんの身体にとって良いこととは言えないので、この癖が出始めたという場合は何らかの対処をしなければいけません。
赤ちゃんが下唇を吸うことでおこる内出血が心配!いいやめさせ方はある?
癖は無意識的に行っていることですので、やるたびに「ダメよ」と注意をしても赤ちゃんのストレスになるだけです。
あまり赤ちゃんの身体には良くないといっても、無理をしてやめさせることで更に大きなストレスを生み出す原因となってしまいます。
焦らずゆっくりと癖をなくすよう努力をしましょう。
まず、生まれて3ヶ月ほどの赤ちゃんの場合は、おしゃぶりや歯固めを使って下唇ではないものを吸ったり噛んだりさせてあげるようにしましょう。
そうすることによってあかちゃんが自分の下唇を傷つけずにストレスを発散させることができるようになりますね。
本当ならば赤ちゃんにストレスを溜めさせないということが重要なのかもしれません。
でも、生後まもない赤ちゃんは意思の疎通が難しいです。
100%ストレスを取り除いてあげるのは難しいですし、そのことばかりに気を使ってしまうと今度はお母さんがストレスでやられてしまうかもしれません。
最低限赤ちゃんにとってストレスのない環境づくりをしてあげることは必要ではありますが、あまり根を詰めすぎずときにはおしゃぶりなどの道具に頼ることも必要です。
また、8ヶ月から1歳ぐらいのおしゃべりができるようになってきた赤ちゃんの場合には「話しかける」ことが癖の解消に繋がります。
お母さんがたくさん話しかけてくれる事により、赤ちゃんは安心感を得ることができます。
またおしゃべりをする場合常に口が開いた状態となりますよね。
下唇を吸ったり噛んだりする回数が少なくなることでしょう。
おしゃべりを覚えたての赤ちゃんは話すことが大好きです。
お母さんからもどんどん話しかけて赤ちゃんにとってストレスの少ない環境を作ってあげて下さいね。
また、それでもなかなか癖が治らないという場合は、噛むのに時間がかかる食事やお菓子などを与えて、なるべく下唇に歯などが触れる時間がないようにするよう気をつけてあげましょう。
下唇吸うやめさせ方にはイライラ厳禁!ゆっくり時間をかけたトレーニングを!
先にもご紹介したとおり、癖は「無意識な習慣」であるためそう簡単に治るものではありません。
ですので、癖をやめさせるためトレーニングを始めてもすぐに効果を得られることは稀でしょう。
しかし、すぐに癖が治らないからといって赤ちゃんを叱ることは厳禁。
赤ちゃんにとっては何故叱られているのかがわかりません。
更に癖が強くなってしまう可能性もあります。
お母さんもストレスで疲れてしまうと、産後鬱やネグレクトを引き起こす原因にもなってしまいます。
ですので、癖はすぐ治そうとせず気付いたときに対処してあげる程度でOK。
お互いストレスを感じずにトレーニングを進めていくことで、時間はかかるかもしれませんが徐々に下唇を吸ったり噛んだりする癖は治まっていくことでしょう。
何事もある程度は「適当」ということが大切です。
「そのうち治るからきっと大丈夫」と気楽に構え、少しずつ癖を治してあげるよう誘導してあげて下さいね。
おわりに
今回は、赤ちゃんの下唇を吸う・噛むといった癖のやめさせ方・原因についてご紹介しました。
三つ子の魂百までという言葉があるように、赤ちゃんの頃に付いてしまった癖はなるべく早めに矯正してあげたいですよね。
大人になってもやめることのできない深刻な癖になってしまうことがあるからです。
ですが「早め」といっても数日といった短い期間ではありません。
お母さんも赤ちゃんもストレスを感じないよう、数週間・数ヶ月と長い期間を掛けてじっくりとトレーニングを進めてくださいね。