秋と言えば、食べ物が美味しい季節ですよね。
みなさんは秋の食べ物と言えば何を思い浮かばれますか?
松茸、さんま、根菜類、梨、葡萄などがありますが、今回は秋が旬の果物「柿」について詳しくご紹介したいと思います。
柿の栄養や効能、よく柿を食べるとお腹が冷えると言われていることについて、そして便秘にも効くのかどうか・・・そんなことを確認していきましょう!
柿の意外な栄養や効能とは?
甘くて美味しい柿ですが、実は柿にはビタミンCやβ-カロテンが豊富含まれています。
特にビタミンCは日本人が口にしている果物の中でもトップクラスの含有量で、風邪の予防や美容にも良い果物なのです。
また、β-カロテンは強い抗酸化作用があり、身体の皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保つ上で必要不可欠な成分です。
体内で必要に応じてビタミンAに変換される働きもあり、ビタミンAとしても効果を発揮する栄養素です。
そして、β-カロテンと同じカロテノイドの一種である「β-クリプトキサンチン」という栄養素も豊富含まれています。
β-クリプトキサンチンは、骨粗鬆症や糖尿病の進行を予防し、免疫力を高め、美肌効果があると言われている栄養素です。
柿の渋み成分である「タンニン」にはアルコールを分解する働きや血圧の上昇を抑える働き、肌を引き締める働き、生活習慣病の予防や改善、美白効果もあります。
しかし、タンニンには鉄分の吸収を妨げてしまう働きがあることから貧血気味の方は過剰摂取を避けた方が良いでしょう。
利尿作用があると言われているカリウムも含まれており、高血圧やむくみの予防、筋肉を正常に保つ働きがあります。
このように、柿には栄養素が豊富に含まれることから「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われているほどです。
柿を食べるとお腹が冷えるって本当?
しかし、柿は栄養豊富だからと過剰に食べることには注意が必要です。
それは、柿の渋み成分であるタンニンがお腹を冷やしてしまうからです。
前述したようにタンニンは鉄分の吸収を妨げ貧血を起こしてしまう可能性があることからも胃腸が弱い方や貧血気味の方、冷え症の方は過剰に摂取しないように気を付けましょう。
さらに注意すべき人は便秘の方です、詳しくは次項でご紹介しますね。
柿の効能には便秘にも効果があるの?
柿は食物繊維が豊富に含まれていることから便秘解消に働きかけてくれる果物でもあります。
特に干し柿には、普通の柿の倍以上の食物繊維を含まれるとされています。
しかし、気を付けなければいけないのはお腹を冷やすのと同じ「タンニン」です。
タンニンは、胃腸の動きを抑えてしまう働きがあるので便秘を引き起こしてしまう可能性があります。
いくら食物繊維が老廃物を排出しようとしても腸の働きが活発でないとその働きは発揮されません。
腸の働きを抑えてしまわないように柿の過剰摂取には気を付けましょう。
さいごに
美味しいからとついつい食べ過ぎてしまいそうになる柿ですが、過剰摂取は身体を冷やし便秘を招いてしまうこともあります。
1日1個、欲し柿なら1日2個を目安に食べるようにしましょう。
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