今回の疑問は手作りローストビーフの赤い肉汁です。
いざ完成したローストビーフを切った時に中から血のような赤い肉汁が出てくると、食べても大丈夫なのかと心配になる方が多いと思います。
記念日やお祝い時、ホームパーティーなど気合をいれた時に作る事が多いので、尚更心配になりますよね。
もし大丈夫だとしても、家族やゲストの人のために何か対処法はないかしら・・・とも思うでしょう。
そんな疑問や不安を解決したいと思います。
ローストビーフの赤い肉汁って大丈夫なの?
出来上がったローストビーフを切ると赤い肉汁が出あふれ出てくると、
「もしかしてまだ生なの?」
「菌は大丈夫なの?」
と心配になりますよね。
でもご安心ください。
ローストビーフの断面の赤色は生の状態ではなく、お肉の柔らかさを維持できる温度(70℃から80℃くらい)に火を通しているため、外側の焼き色とは違い赤い色のままなのです。
赤いのが気になると言って熱を加え過ぎるとパサパサした食感になり、ローストビーフではなくなってしまいます。
そして、食中毒などを気にする方もいるかもしれませんが、牛肉の場合、菌が付着するのは肉の表面となります。
つまり表面をしっかり色が変わるまで火を通すことで菌の繁殖の心配はなくなります。
また、内側も外側よりも温度は低いとはいえ、菌が死滅する温度になるくらいまで火を通しているので大丈夫なのです。
ここで、菌の繁殖が気になるから・・・と中までじっくり火を通し過ぎてもパサパサの食感になりローストビーフではなくなってしまいます。
柔らかい食感もローストビーフの魅力なので、火の通し過ぎには要注意です。
それでも気になるという方は調理前に流水でサッとお肉を洗い、トリミングと呼ばれる表面を切り落とす工程を行いましょう。
赤い汁が気になる方への対処法
実は、ローストビーフを切った時にあふれ出る赤い肉汁は、肉全体に熱が行き届いていないとあふれ出てしまうものなのです。
お肉を焼いた直後は繊維の間に肉汁がたくさん集まっている状態です。
そこで、お肉を焼いた後全体に熱を行き届かせるため、十分に休ませることで肉汁は繊維の中に落ち着き、切っても肉汁が出なくなるのです。
お肉を休ませる目安は、夏場は約2時間、冬場は約1時間です。
ローストビーフは加熱後にお肉を休ませるというのも料理行程の重要なひとつです。
加熱が終わったからとすぐに切らないように注意しましょうね。
最後に
記念日やお祝い事などに気合をいれたお料理をしたいと思われる主婦の方は多いはず。
それはご家族の笑顔のため。
気合を入れた料理の定番「ローストビーフ」を安心して美味しくいただくためにも、豆知識として赤い肉汁について知っておくと便利です。
それによって、家族やゲストがビックリした時にも、ちゃんと説明してあげることができますね。
どうぞ楽しいひと時をお過ごしください。
コメント