結婚式に仲人を立てた場合、普段特にお付き合いがなくても儀礼としてお歳暮やお中元を贈る方は多いと思います。
けれども、本来お歳暮はその一年間にお世話になった方への感謝の気持ちを表すものです。
お付き合いが全くなくなり、お歳暮やお中元、年賀状だけのお付き合いとなってしまった仲人さんに対して、このまま贈り続けるものなのだろうか、と疑問に思う場合がありますよね。
そこで、仲人さんへのお歳暮について確認してみたいと思います。
仲人さんへのお歳暮はいつまで続けるもの?
一般的に仲人さんとの縁は3年切りと言われています。
かつては夫婦に対する仲人の影響力はとても大きく「仲人は親も同然」と言われていたくらいでした。
最初は何かと手助けが必要だった新婚夫婦も3年も経つと自立し始め、親同前の仲人の手助けも不要になるということから「三年切り」と言われたそうです。
現在の仲人は、結納や結婚式などの時にのみ媒酌人になる「頼まれ仲人」が殆ど。
昔ほど、仲人との距離も近くはありません。
それでも結婚後の3年間はお中元やお歳暮を贈るのが一般的です。
夫婦から見て、その仲人さんとの縁が遠い場合は3年を目途にお歳暮を止めるところが多いです。
受け取る仲人さん側も、普段の付き合いが殆ど無い場合には、受け取るのが申し訳ないと恐縮する場合があるようですね。
贈る自分たちも、贈られる相手側も、お歳暮はそろそろ・・・という気持ちがあるのであれば、3年を目途に止めても非難されることはありません。
しかし仲人さんが、夫婦どちらかの両親との縁が濃い場合は、夫婦間で勝手に決めず、両親に相談するのがベストです。
勝手にやめることによって、親の肩身が狭くなるのは嫌ですよね。
また、地域によっては、仲人のご主人が亡くなるまで送り続けるというしきたりや、その他独自のしきたりがありますので、そのようなしきたりに厳しい土地に住んでいる場合には、それに倣ったほうがいいでしょう。
実際に私の両親は何度も仲人を経験してきましたが、長年にわたってお歳暮を贈り続けてこられるご夫婦は1組だけだそうです。
そのご夫婦は、二人とも父親と仕事上で縁が深く、お歳暮の時期にやり取りできることをそのご夫婦も父親も楽しみにしているようです。
お歳暮をやめる場合のマナーを確認しましょう
お歳暮は「今年一年大変ありがとうございましたと」いう感謝の気持ちと「来年も今年同様宜しくお願いします」という気持ちを込めて贈るものです。
ですから一度お歳暮を贈ると、贈り続けなければならないと思っている方が多いようですね。
とはいえ、付き合いがなくなってしまったのに贈りつづけるのもどうかと思います。
最近ではさっぱりとした考え方の人が多くなっているので、贈るのを止めたい場合にはきっぱりと止める、という方も多いようです。
しかし世の中はいろいろな考え方の人がいますし、自分たちの人生における結婚という大事なイベントでお世話になった仲人さんに対しては、お歳暮を止める場合にも相手の気分を害さないようふるまうことが大事です。
お歳暮のやめ方の一例
お中元とお歳暮の両方を贈っている場合、まず最初の年はお中元を止め、暑中見舞いなどの季節の挨拶のはがきを送ります。
お歳暮は例年通り送り、翌年はお歳暮も止め、年賀状か寒中見舞いとしてご挨拶をします。
もっとゆっくりと止めたい場合には、翌年のお歳暮の額を、それまでの額よりも下げ、その翌年に止めるという段階を踏む方もいます。
お歳暮をやめる時に使う例文はこちら
お歳暮を止める場合、特に何も知らせることなく止める方もいますが、それでは失礼にあたると考える方もいます。
その場合の先方へ知らせる方法は次の二通りになります。
・お歳暮を贈らない年に、これまでの感謝の気持ちと、今年は贈らないという手紙を送る。
しかし、もう贈りませんということを相手に伝えるのはなかなか難しいですよね。
以下に例文を載せますので、必要に応じて参考にしてください。
それ以外にも、お世話になった感謝の言葉や、今後もご縁を大事にしたいと考えていることなどを盛り込むと相手にも気持ちが伝わると思います。
最後に
普段交流のない仲人さんとのお付き合いは、3年を目途に区切りをつけるのが一般的です。
それでも贈りつづけてきたお歳暮を止める場合には、相手に不快感を与えないよう気遣うことが大事です。
また、地域のしきたりや、両親の考え等もあると思いますので、夫婦間だけで決めず周囲に相談するのも大事です。
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